Golf R Variantとの日々

2017年式Golf R Variantについてつらつらと書いていきます。車の専門家でもジャーナリストでもない所詮素人ですが、2台続けて第7世代Golf Rを選んだ理由をお伝えしたいと思います。

3,000km到達と、見えてきた「アラ」

スマートフォンを買い換えました。XperiaからXperiaへの乗り換えでしたが、初めてDiscover Proに接続するときよりもスムーズにできたと思います。Bluetooth接続すると、すぐにMedia Controlが起動してしまうのですが、これはスマホ側の問題。いずれ解決したいと思います。

さて、納車から2ヵ月と1週間で3,000kmを突破しました。

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かなり速いペースだと思いますし、夏季休暇は今月下旬に東北に来るまで向かう予定なので、さらに大台に乗せるかも知れません。ガソリン代請求が気になるところですが、乗って楽しい車です。

以前に、VICS/ETC2.0情報の割り込みについて書きました。一般道での音声通知の抑止はできるようになりましたが、高速道路での抑止はできないような設定になっているようです。いろいろとあちこち触っているのですが、どうも無理のようです。

音楽などはSDカードに落としたものを聴いています。VICS/ETC2.0情報の割り込み時には、SDカードの再生は一時停止になるので、結果として大きな問題はありません(CDやDVDでも同じかどうかは検証していません)が、問題はラジオです。嫌がらせのように、面白いところやキーワードの部分に割り込み音声が流れてきて、興醒めです。Discover Proの操作のためにディスプレイを凝視させようとしているのに、VICS/ETC2.0情報はディスプレイではダメで、音声を出すというのは、どうも発想に一貫性がない気がします。

これも以前に書きましたが、Discover Proのナビ縮尺ダイヤルを廃止したのは、大失敗と声を大にして申し上げたいです。今日はナビを頼りに海を見に行こうと思ったのですが(結局雨で断念しました)、縮尺をタッチパネル操作でやるのは無理があります。凝視しながらスマホを操作するのとは訳が違います。縮尺表示をタッチして、プラス・マイナスの部分をタッチしながら徐々に縮尺を伸び縮みさせていきたいところ、思ったような操作は出来ません。

こういった「アラ」を飲み込めるかどうかが、長期的なファンを創れるかどうかの、ちょっとした分かれ道のような気がいたします。

内装(その3)

今までは運動性能、フェイスリフトで変わった点などに触れてきました、それ以外、特に非エレキ系のことを書きます。
内装は先代Golf Rと同じです。カーボン調デコラティブパネルに、シンボルカラーのブルーのインテリアアンビエントライト。先代から変わったところといえば、レザーシートにメモリー機能(運転席のみ)がついたことと、背中からお尻のあたりの部分がパンチングレザーに意匠変更。防眩機能つきルームミラーのスイッチとセンサーが消えたこと(防眩機能つきミラーとカタログにありますので、機能自体はあるのだと思いますが…)くらい。それ以外に眼を惹く変更はありません。
このシート、シンプルでありながら、ホールド性も高く、なおかつ長時間乗っても疲れない優れものです。ランバーサポートもありますが、私の場合は、腰を痛めないよう、シートと背と尻の三角形の部分にもう何年使っているか分からない三角形のクッションをあてがっています。これがあるとないとでは大きく違います(レンタカーを借りるとすぐ分かります。)。
前のエントリで、コックピットはドライバー・オリエンテッドにするべきだと申し上げましたが、収納関係に関してはほぼ満点ですし、位置も変わりありません。オーバーヘッド・コンパートメント、シフトノブ前、シフトノブ後ろのドリンクホルダー、センターコンソール、グローブボックス、ドアポケット兼ドリンクホルダー、運転席膝上のボックス、助手席下のシートアンダートレーなど。大概のものは運転席周りに収納できます。センターコンソール前のドリンクホルダーのバネが強力で、ペットボトルや紙のコーヒーカップを取り出すのには、ちょっと気を回してやらないと、社内に液体をぶちまけてしまう可能性があることまで一緒です。

自身が後部座席に座ることはありませんが、狭くもなく広すぎず、シートの固さも適切です。定員5名での遠出は厳しいと思いますが、4名であれば苦情も出ないと思います。

Variantはワゴンですから、荷室は巨大です。過去にもワゴンを乗り継いできた経験がありますが、大差はありません。冬に真価を発揮すると思いますので、それまでは無用の長物になりかねませんが、平時でもちょっとした大物を放り込む分には十分です。四輪駆動なのでタイヤハウスの干渉は見られますが、トランクトレーの下にスペアタイヤがあり、非常停止盤などを入れておけるスペースはありますし、リアゲートのすぐ脇に小物を入れるくぼみがあり、車止め程度は入れられます。ただ、トランクトレーの高さ=リアバンパーの高さですが、そこそこあるように感じます。

保守的なフォルクスワーゲンですから、設定は絶対ないなと思いますが、キーレスエントリーのスイッチで、全部のウィンドウを開閉出来る操作ができるのならば、リアゲートの自動オープン機能を備えて欲しかったなと思います。もちろん、リアのエンブレムを開けば、フロントドアと同様、ドアロックが解除されるまではできるのですが、荷物を抱えて、バンパーの下あたりに足をかざすと、すっとリアゲートが上がる、というのは優しい装備として取り入れてほしいものです。

ワインディングロード・ラン

今日は早朝からワインディングロード・ランに出かけました。最初は秩父から雁坂峠に抜けるつもりで圏央道に向かいましたが、何をとち狂ったか、青梅ICで降りたら秩父に向かえると勘違い。当然秩父に行けるはずはなく、青梅から小河内ダムに向かい、その後大月に抜けて道志みちを走るルートになりました。

都留から道志みちに抜ける道はツイスティですが、青梅から大月に抜けるまでは気持ちいいワインディングロードで、かつ、折からのレインコンディション。雪道ほどの低μ路ではありませんが、4 MOTIONを楽しめる絶好の機会です。

とはいえ、4 MOTIONに電子装備満載のGolf R Variant、私の能力では所詮はオンザレールです。四輪駆動ですからテールスライドになるわけもなく、ドリフトするようなドライビングは一般道では危険です。DCCをレースモードに切り替えると、安定度はぐっと増し、引き締まった足回りとなります。ステアリングは重くなりますが、四輪駆動にありがちな回頭性の低さはそれほどでもありません。狙った方向にきちんと頭を向けます。スローイン・ファストアウトを忠実に、コーナー前に減速し、エイペックスからアクセルを開けると、四輪のタイヤが舗装をしっかり掴んで、すぱっとコーナーを出て行きます。レインコンディションでは、「スローイン」が大切。四輪駆動は、ブレーキングに何にも役に立ちません。ABSという補助装置はありますが、適確なブレーキングはワインディングロード・ランには不可欠です。

DCCには「ノーマル」「エコ」「コンフォート」「レース」の4つのプリセットに、「カスタム」というそれぞれの要素を自由に変更出来るモードがあります。しかしながら、フェイスリフトに伴い、「カスタム」で変更出来る要素が少し減らされたように思います。以前は、「レースーDCTをノーマルモード(レースではDCTはスポーツモード)」というセッティングにしていましたが、現在は最適なセッティングが見つけられず、「カスタム」モードは使っていません。レースモードに切り替え、DCTを手動でS(スポーツ)からD(ノーマル)に変更して、実際はパドルシフトによるシフトチェンジと、時折オートマティックに切り替えながら走る格好になります。

スポーツメーターをDiscover Proに表示して、過給圧と出力を確認しますが、最高出力310馬力(228Kw)のうち、一般道で使えるのはせいぜい100Kw。しかしこれで十分です。快適なドライビングには余裕が大切。ギアを1つ2つ落としてアクセルを踏み込めば、ロールの許す範囲で切れ味鋭くコーナーをスピードを上げて抜けていきます。

やはりネックとなるのは70kg増加した重量。ロールは先代Golf Rの初期のような最小限とはいきません。ロールを覚悟しながらの走りとなります。ワインディングロードを快適に抜けていくには、FFでも軽いGTIもそれなりに面白いだろうなと感じます。ただ、四輪駆動ならではのワインディングロード・ランは、重量増でも決して楽しみをスポイルされていないと感じました。

Discover Pro

今回のフェイスリフトで、Discover Proの画面が大きくなり、ジェスチャー操作ができるようになったことは一つの「売り」です。しかしながら、私自身はあまり評価していません。

Discover Proの画面は大きくなりましたが、それはもともと両サイドに配置されていたボタンを廃し、タッチパネルに切り替えたことによるものです。ボリュームはステアリングに配置されたコントローラーを操作すれば調整出来ますが、ナビの縮尺、メディアの切り替え、交通情報の呼出しなどは、目視せずにノブを回したり、ボタンを押せば済みましたが、これができなくなりました(もとより、ナビの縮尺はスマホと同様に、タッチ操作でできますが)。

メルセデスベンツBMWアウディにはセンターコンソールにダイヤルが装備されています。導入初期に、車雑誌ではずいぶんと酷評されたのを記憶しています。実際に操ったことはありませんが、このダイヤルの存在が、直感的な操作を可能にしているように思うところ、フォルクスワーゲンにはこのダイヤルがありません。結果、スマホと同様に、タッチパネルの操作になりますが、走行中に操作することは安全とは言えません。

確かに画面は大きくなって見やすくなりましたが、操作性に関していえば、却って悪化したのではないかと感じます。先代のGolf Rに装備されていたDiscover Proのタッチパネル操作も敏感すぎて、画面を凝視しないとできないのが実態でした。

以前も書きましたが、ジェスチャー操作がメルセデスベンツなどのダイヤルに取って代わればいいのですが、洗練度は低いといわざるを得ませんし、何よりジェスチャー操作をする機会がないのです。目視せずに「MENU」ボタンをタッチし、画面が表れても、切り替えられるのは2画面。1画面に8つボタンがありますから、その確認はやはり目視です。

Web CGに掲載されたGolf R Variantのレビューにおいて、ターゲットが共働き家族と書かれていますが、仮にそうであっても、助手席に誰かが座っているとは限りません(実際このレビューでもそう、想定されていて、助手席に誰か座る=夫婦で出かけるのは休日、とあります。)。助手席に誰かが座ってDiscover Proを操作することは、スマホと同様であり、知らない人でも直感的にできることはいいことかも知れませんが、あくまでドライバーズカーであるGolf R Variantでは、ドライバー・オリエンテッドなコックピットに仕立てて欲しいと痛感したのが、このDiscover Proです。

また、いわゆる純正ナビは、やはり市販のナビには勝てません。他方、純正ならではの一体性(走行データなどを表示出来ること)は純正に一理あります。当然ながら、どこかのカーナビメーカーのOEMとして出荷されているはずですが、マップ自体の表示にも難があります(アップデートが遅いうという問題は、論外として横に置きます)。

車を走らせるときには、それなりのランドマークを目印にして走るものです。それは駅だったり、学校だったり、商業施設だったり、工場だったり。Discover Proのナビでは、そういったものは基本的に表示されません。表示されるのは交差点名と住所(大字・小字)だけ。表示設定を変えることで、駅、ガソリンスタンド、コンビニ、ファミレス、ファストフードなどがアイコンで表示される程度です。

都会の中で走る分にはアイコンで補う程度で済みますが、山村に入り込むと、まずアイコンで表示されるようなものが減ります。GPSによる場所の捕捉は確かですが、縮尺を小さくしていると、道路と山しか表示されないなんて光景もままあります。もちろん、携帯電話・スマホとつなげば、Google Mapを表示することも可能ですが、「パケ死」することは避けたいところ。Google Mapでいいのならば、最初からスマホをナビに据えればいいわけです。

フェイスリフトの目玉であるインテリア強化。進歩が見られるのは事実です。今回のお題から外れますが、安全装備については相当の進歩が見られます。しかし、それこそ手放しで賛辞を送ることのできるものではないことは、知っていただければと思います。

7速湿式DSG

車雑誌などによる新型Golfの試乗レポートも出揃いつつあります。紙媒体では1つしか見ていませんが、ネット経由では多数上がっています。総じて、Golf全体としては好評ですが、Golf Rに限ってみれば、「早い」「早いけど重い」「トラック中心か街中中心かという軸が分からず中途半端」という評価が多いように感じます。いずれもVariantではないGolf Rに対する評価がほとんどですので、重いということについては、Variantにはより厳しい評価が下されることになるのでしょう。

あまり取り上げられていないのが、7速湿式DSGの評価です。トラック専用車ではない、あくまでカタログモデル(最近見なくなりましたが、レガシィインプレッサなどには、トラック向けのカタログモデルもありましたね。)ありませんので、ギアをクロースに設定するにしても限度があります。最近ではトルコン式ATの多段化が加速しており、9速、10速といったものも登場しています。DSGに関しては、やはり先代のGolf Rの6速は「それなり」であったこと、せっかくの280馬力を活かすには「それなり」であったことを認めざるを得ません。その中で満を持して投入された7速湿式DSGです。

ACC(アダプティブクルーズコントロール)で100km/hに設定した場合の回転数は7速で1750rpm程度(回転計の表示が1000rpmを4分割する表示ですので、4分の3のところを指しているという趣旨です)。先代Golf Rの場合6速で2400rpmですので、巡航燃費に効果的なのはいわずもがなです。

納車後、5回給油した結果が次表になります。

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「数量」(リットル)は給油量で、全てセルフ式ガソリンスタンドでの満タン法(オートストップではなく、給油口ギリギリまで継ぎ足し継ぎ足ししています。)です。「回数」とは、前回給油後からの利用日数(ただし、給油をした日は2回とカウントしています。)、「日数」とは前回給油からの経過日数です。「燃費」は距離を数量で割った数値(km/L)です。

「燃費計」「走行時間」「平均速度」は、Discover ProおよびActive Info Displayに表示される「前回給油後」の数字を書き取ったもの、「補正」は前述の「燃費計」から計算で出した「燃費」を引いた差です。

自宅周辺の近場だけで終えた日はほとんどなく、また、高速道路を利用していますので、標準的な数値では決してありませんが、先代Golf Rから70kg増加していることを差し引いても、良好な結果に思います。燃費計で13.8km/Lというのは驚異的な数値です。Discover Proの表示では、ほぼ高速道路だけの移動となった場合、「スタート時」の燃費が14km/L台を示すのは当然で、瞬間的に15km/Lに届くこともあります。もちろん踏み込めば下がっていきますが、ACCを使った巡航に徹すると、こういう結果になります。

ワインディングロードでの使い手は、以前投稿しておりますが、2~4速中心、箱根山中のようなところでは5速まで、という感じです。先代では5速に入れるとホントの「巡航」になっていたので、幅が広がったのは歓迎出来ます。

もうちょっとワインディングロードを走りたいなぁと考えていますが、8月の夏季休暇にとっておきたいと思います。

 

 

Active Info Display

今回のフェイスリフトの目玉、「Active Info Display」について取り上げてみます。

端的に言えば、機械式メーターをLEDディスプレイに置き換えたというものです。同じフォルクスワーゲングループのアウディに搭載され、その成果は「実証済み」であることを踏まえ、満を持してグループ主力車であるGolfに投入されたものといえます。機械式メーターに比べれば視認性は劣るのは事実ですが、それがはっきりわかるほどのものではありません。また追従性も相応のものと理解しています。

フォルクスワーゲンにしてみればかなりの「冒険」をしたのかもしれませんが、それはあくまで「堅実」という範囲内の「冒険」に過ぎないように感じます。

例えば表示できる機能は、先代のGolf Rと比較しても、カーナビ画面が表示できるようになったこと、ACC設定時に設定速度と実速度とのギャップが視認できるようになったこと、マルチインフォメーションディスプレイを切り替えないと表示できなかった情報のごく一部が同時に表示できるようになったこと、くらいでしょうか。

これがTSIハイラインならともかく、トップエンドのRにはもうちょっと「冒険」がほしかったところです(もちろんそうすることで、コストアップの要因になるのはわかりますが、プラットフォームやパーツの共有とは異なり、プログラミングの工数の問題ではないかと。)。

例えば、カーナビ画面はDiscover Proの画面に任せて、レクサスに設定されたような、回転計をセンターに、その周りに速度計、連成計などを配した画面(連成計はDiscover Proの画面で表示できます。)が表示できると、よりレーシーな雰囲気を醸し出せると思うのですが、そこはフォルクスワーゲンの「堅実」さが優先されたと思います。加えてRには、4 MOTIONによる前輪・後輪へのトルク配分計がほしいところです。

逆に、タウンユースでは、スピードとカーナビを前面に押し出し、他の情報は小さくするといった工夫もあってよかったと思います。

安全装備

フォルクスワーゲンの特徴として、「Volkswagenオール・イン・セーフティ」と称して、トップモデルからエントリーモデルに至るまで、いわゆる安全装備がオプションではなく標準で用意されることが挙げられます。上級車種に用意されるのは別として、エントリーモデル、同じ車種でも廉価なモデルまでも用意する点は、特筆に値する姿勢です。

私自身、富士重工業(現・スバル)が「アイサイト」を展開し始めた頃、機械に力を借りて車を運転するなんて…と感じていました。もちろん、車自体が機械ですし、その当時もABS(アンチロックブレーキシステム)をはじめとする様々な制御システムの支援を受けて運転をしていました。現に、ABSには雪道を中心にお世話になっているのですが、いわゆる安全装備に対する嫌悪感がありました。レガシィを3台乗り継いだ頃についていたのは、初期のオートクルーズ。単にスピードを維持するだけで、放っておけば前の車に突っ込むだけのこと。ただ、それだけでも、高速道路の運転負荷が軽くなったなという印象は持っていました。

それが、前のGolf Rから様々な安全装備がいきなりてんこ盛りになりました。それに惹かれて購入したわけではなく、最初はやはり懐疑的でしたが、事故防止や疲労軽減にかなり効果があるという実感が徐々に沸いてきました。

一番顕著に効果を感じるのは「アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)」と「レーンキープ・アシストシステム"Lane Assist"」の2つです。高速道路を巡航する際、ACCをオンにしておけば、極端に言えば放置しておいてもいいくらいです。前の車との車間距離をセンサーで測定して速度を調節し、車線を追従するようステアリング操作も行ってくれます。もちろん、ステアリング操作を放置していると、メーターディスプレイに警告表示が出ます。

この点に関しては、今回のフェイスリフトの問題点だと感じています。先代は、メーターディスプレイの警告表示とともに、警告音が鳴りました。最初はうるさいなぁと感じていましたが、眠気を感じている時には一定の効果があると思われます。(追記あり)Lane Assistのステアリング補助力も控え目になっています。補助機能に徹しようという考えなのかもしれませんが、この点は後退だと考えます。

 

将来の自動運転への布石ともいえるレベル2の運転補助機能。もちろん、レベル3の「オートパイロット」にはまだまだ時間がかかりますが、レベル2としては実用に耐えうる水準に達したと考えますし、何より長時間の疲労軽減に覿面です。

次に目立つ装備としては、今回のフェイスリフトで導入された「ブラインドスポットディテクション」(後方死角検知機能)です。メルセデス・ベンツの上級車種では、この上をいくレベル3(高速道路などでウィンカーを出すと、後方を確認しながら自動で車線変更をする)が導入されていますが、当然ながらレベル2の警告のみです。

車線変更は時々ヒヤッとさせられることがあります。これは言うまでもなく、ルームミラー・サイドミラーから視認できない死角(ブラインドスポット)に車がいる場合です。それを補ってくれるのがこの機能ですが、いかんせん表示が地味です。ドアミラーに小さく車両接近のランプが点るのですが、晴天の昼間の走行では、周囲の風景にこのランプが埋もれてしまって、せっかくの機能も効果が少し薄くなります。他社では、ミラーの枠全体が点滅するといったものもあるようですが、もう少し視認しやすくなればいいなと思います。ただ、ヒヤッとさせられる機会は減るように思います。


安全装備の宣伝活動で、「ぶつからない車」ということが言われますが、残念というか幸いというか、先代のGolf Rも含め、これを実感できた機会はありません。Golf R Variantにも「渋滞時追従支援システム"Traffic Assist"」と「プリクラッシュブレーキシステム"Front Assist"」とが装備されています。Golf R時代も含め、この機能が「誤動作」したことは何回かあります。視認して制動操作に入っている最中にシステムが介入すること、先方の車が車線変更で私の前に移動してくることをもってシステムが作動したことなど。特に後者は、高速道路走行中にもありましたので、ちょっと怖いなと感じました。ただ、「作動する」ということは確認できました。このまま作動させないよう、安全運転を心がけたいと思います。

このほか、効果的なものとして、「パークディスタンスコントロール」に、今回のフェイスリフトで装備された「リアビューカメラ"Rear Assist"」と「オプティカルパーキングシステム」が挙げられます。1800mmという車幅はそこそこありますので、こういう補助システムは感覚をつかむのに役立ちます。他方、「ドライバー疲労検知システム"Fatigue Detection System"」は、自身の感覚と異なるタイミングで休憩を促してくるので、効果のほどは未知数です(よほど、装備しているレーダー検知器の走行1時間ごとのアナウンスの方が、目安になります。)。

それもこれも、安全運転のためです。機械に頼って運転するなんてと感じていた時から干支一回り以上齢を重ね、若い頃のような研ぎ澄まされた感覚を維持できているとも思っていません。安全支援装備を効果的に使い、感覚をほかの方向に研ぎ澄ませるツールとして、いつまでも楽しく運転したいものです。

追記:Lane Assistの警告音ですが、メッセージ表示の約1秒後に警告音が鳴りますので、訂正します。ただ、このインターバルは以前はなく、メッセージ表示と同時に警告音が鳴りました。また、警告音も少し優しく感じます。この変化が必要なのか、疑問は残ります。