Golf R Variantとの日々

2017年式第7.5世代Golf R Variantについてつらつらと書いていきます。車の専門家でもジャーナリストでもない所詮素人ですが、2台続けて第7世代Golf Rを選んだ理由をお伝えしたいと思います。

トラブル

今日から暦の上では3連休。朝方雨が降っていましたが、久々にすっきり晴れた休日でしょうか。どこかに出かけようと思いましたが、JARTICの交通情報を見ると真っ赤っか。明日以降に出かけることに備えて、ガソリンスタンドに向かいました。

カードを通して、いざ給油口の蓋(リッド)を開けようとすると開きません。リッドは一度押し込むとポップアップするような形状ですが、なんとなくボディ面から凹んでいるように見えます。給油を諦め、ディーラーに向かいました。

待つことしばし、ショールームにはこのほど発表された「アルテオン」が展示されていました。ざっくり言えば、駆動系はほぼGolf R、内装はPassatということでしょうか。ヘッドアップディスプレイが印象的です(アクティブインフォディスプレイがあるのに必要か?という印象はありますが)。ちょっと座ってみましたが、大きいなと。全幅が1875mmと、Golf Rから75mm広くなっています。室内の印象はその分余裕ができたなとは感じなかったのですが。リアラゲッジドアの自動オープン機能は、是非Golfにも欲しいところです。(残念ながら、自宅駐車場の制約で、将来であっても買うことはできませんが。)

1時間弱でサービススタッフから声がかかりました。給油口のキャッチのアッセンブルを交換する必要があるとのこと。部品は水曜日到着予定。ドアロックと連動しているそうなのですが、受け側と差し込み側の一部が干渉しているようで、ポップアップ出来なくなっています。前回給油は3週間ほど前。乱暴にリッドを押し込むようなことはしていませんが、何かしてしまったのでしょう。

「開ける術はあるんですか?」とスタッフに聞いたところ、「ある」というので、実演してもらったのですが、リッドを車両前方にずらして隙間に爪をいれてこじ開けるような動き。見よう見真似でやってみますが、生憎爪は短いし、何回かやってみても上手くできません。ボディについていく手垢。再現出来ないならば、諦めるしかありません。

前回給油後の走行距離は約400km、ガソリン残量はメーターで5分の2程度。アクティブインフォディスプレイの走行可能距離も200km。給油出来ない可能性がある中、この3連休、車での遠出は諦めざるを得ません。

日曜日の午後に入庫、水曜日に引き取る予定です。

それにしても、先日のパンク、今回のフューエルリッド、このブログとは関係ありませんが、ブログを書いているPCの不調(Windows 10のFall Creators Updateを適用したところ、スタートメニューが出なくなり、動きも全体に緩くなりました。Microsoft Surfaceを使っているのにこれかよ…と思います。)、Androidタブレットの不調(2年契約があと数か月残っていましたが、エラー地獄で操作出来なくなり、機種変更に踏み切りました。新機種でも、再びエラー地獄に陥りましたが、強制初期化後は無難に動いています。)、ランニングシューズの破壊(まぁこれは経年劣化ですが)と、巡りがちょっとよくありません。厄払いにでも行った方がいいのでしょうか。

雨とGolf

 何かと雨が多かった2017年の夏から秋の東京地区。台風21号の接近で、自宅近くの多摩川は河川敷まで水が押し寄せ、筆者の住んでいるエリアが避難準備地域となりました。今年は何回か、自治体内の急傾斜地での避難準備情報は目にしましたが、河川氾濫によるそれはたぶん初めての経験です。幸か不幸か、そのタイミングでは自宅を空け、職場に「避難」していました。

 いざ氾濫となれば、マンション高層階に住んでいる私自身に被害はないでしょう(もちろん、共用施設が水没することはあり得ます)が、心配になるのは機械式駐車場に収まっているGolf R Variantです。ピット式の最下段にあり、ピット自体が雨水槽を兼ねているので、最悪の場合は水没。幸い、濁流は河川敷で止まり(グラウンドは当分閉鎖だと思われます)、避難所もしばらくして閉鎖されました。

 6月に納車され、5か月で5,500km。9月・10月は合わせて1,000kmくらいですので、失速感はありますが、自宅最寄りのアメダスポイントでの降水量は、9月が222mm(平年203.2mm)、10月が456mm(30日まで。平年180mm)。1年間の平年の降水量が1400mmですから、平年の3割の雨が1ヵ月に降ったことになります。番外編で書いた帰省という理由もありますが、雨に「水を差された」ことは否めません。

 以前にも書きましたが、オプションでドアバイザーはつけていません。困るのは雨の時くらいです。バックでパーキングスペースに駐めるとき、昔はドアを半開きにして確認をしていましたが、Golfでは警告音が出るので、ウインドウを下ろして、首をひょこっと出して、後方を確認することになりますので、その間、ずぶ濡れになります(現行Golf Rからついたリアビューカメラは助かりますが、やはり視認が大切です。)。

 それはそれで仕方ないことですが、雨の中、ドアを開けると、ルーフの形状の関係からか、ルーフに溜まっている雨粒がちょうど運転席ドアに落ちてくるような印象があります。シートにかかるようなことはないのですが、シートとドアのちょうど間に薄いがしたたり落ちる感じです。

 本当にそうなのかは再現実験をする必要があるのですが、なんとかならんかなーというのが正直なところです。

 

追記:こんなブログですが、6月の開設以来、ヒット数が1万に到達しました。8月以降は1日あたりのページビューがコンスタントに100を超えるようになりました。匿名ですし、アフィリエイトも何も設定していないので、自己満足以外の何物でもありませんが、それでも読んでいただいている方に感謝です。

パンク

 以前、警告灯が点ったエントリを書きましたが、先週、今週とタイヤ空気圧警告灯が再び点りました。先週、今週と「左前タイヤ」と指定です。

 しばらく前から、走行中に異音を感じていたのですが、異音の発生源は右前タイヤと感じていました。最近になって音も収まっていましたが、この警告灯連発はいよいよと思い、取り敢えずエアを充填したあと、いつもお世話になっているタイヤ専門店へ。

 案の定スローパンクチャーです。こんな感じ。

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これはトレッドの反対側、タイヤの内側からです。この程度で済んだので、スローパンクチャーで止まっていたのかもしれません。30年近く車と付き合っていますが、パンクなんて記憶にありません。初めてか2度目かだと思います。

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 スタッフ曰く、場所がタイヤのショルダーに近いので、パンク修理のパッチを当てても、タイヤの振動で剥がれてくるとのこと。痛い出費ですが、タイヤ交換に踏み切りました。納車後5,200kmながら、摩耗・残り溝減少ではなく、パンクは納車直後だって起きうること。やむを得ません。

 Golf R Variantには、ブリヂストンPOTENZA S001が装着されています(海外ではミシュランをつけている例もあるようです)が、ブリヂストンのカタログによれば、同じS001(タイヤサイズなどの表示も同じ)でも、新車装着モデルと一般販売モデルでは、ブリヂストンの取扱型番が違うことが分かりました。ディーラーに電話して確認すると、新車装着と一般販売モデルに大きな差はなく、一般販売モデルで問題ないとのこと。一般販売モデルならば在庫もある(新車装着モデルは近隣店から取り寄せかつ1年前のモデル)とのことなので、1本だけ交換しました。

 台風21号接近の折、ショップからスーパーによって自宅に帰ってしまい、走行感を確かめるほど走りはしませんでした。ノーマルタイヤも事実上来月いっぱいまで。12月に入るとスタッドレスに換装しますので、違いを感じることはないと思いますが…。

 タイヤ空気圧警告灯が装備されたことで、給油時のエア充填・確認を怠っていたことは反省しなければなりません。警告灯サマサマです。

オールイン・セーフティ

フォルクスワーゲンが導入を進めている各種安全技術。Golf R Variantには「全部乗せ」状態です。ヒヤッとするようなことは幸いありませんが、確かに運転支援としては協力です。先代Golf Rに乗ったとき、あぁ車ってここまで進化したんだな、いずれ自動運転になるのかなと感じたものです。

中でも車線追随機能は、適確にステアリングを操舵しつつ、放っておけば警告音を鳴らすという機能こそ、将来を予感させるものでした。しかしながら、以前にも書いたとおり、第7世代から第7.5世代への移行に当たり、ちょっとチューンを変えたようです。

特筆すべきは、車線追随機能であるレーンキープアシストシステム「Lane Assist」です。キレのいい操舵でしたが、現行モデルではいわば「デチューン」されたと感じます。

先代では、レーンを忠実に読み、Rに沿ってきちんと操舵する感じでしたが、現行モデルでは、車線の幅をある程度使いながら追随していくところで、ややふらふらしている印象を与えますし、先代を知っていると、不安になります。今日も片道1車線の高速道路(正確には地域高規格道路)を走りましたが、緩やかなカーブでも、アウトカーブ側の中央分離帯にゆるゆると近づいていき、その後、インカーブ側にハンドルを切るという感じで、まさに「ふらふら走って」いて、外から見ると、酔っ払い運転や居眠り運転を想起させかねない操舵です。

このデチューンの理由は分かりません。自動運転に近づくのであれば、先代並みにより「エッジの効いた」操舵になると思いますが、モデルチェンジにあたり、フォルクスワーゲン本社は、先代が操舵に介入しすぎという判断をしたのでしょう。

介入の「具合」というのは難しいもの。ちょっかい出し過ぎても鬱陶しいし、出さないなら介入の意味がない。私には先代程度が「具合がいい」ところでしたが、大勢はそうではなかったのでしょう。

【番外編】日産ノートe-power試乗記

この3連休、法事のため両親の郷里に帰省しました。昨年の同じ頃、Golf Rで帰省したのですが、今回は新幹線で往復し、新幹線の駅からはレンタカーを借りました。JRの「駅レンタカー」に「レール&レンタカー」というシステムがあり、同行者も含め、運賃2割引、特急券・指定券1割引になる特典。両親は時折帰省していますが、父は運転免許返上済み、母は運転免許なし、姉はペーパードライバー。車でなければできない買い物などをするために借りました。

80歳を超えた両親が乗りますので、あまり窮屈な座席にはできません。私だけならコンパクトカーでいいのですが、こういうことも考え、1クラスアップしてエコカークラスを選択。48時間で概ね2万円。トヨタ・アクアか旧型プリウスが出てくるかなと想像していたら、日産ノートe-power。折しもリコール報道のタイミングでこれかよ!という思いはありましたが、走行1年、7,000km走行の車があてがわれました。

日産ノートe-powerは、エンジンで発電機を回して電気を溜め、駆動は全てモーターで行うというBMW i3エクステンダーと同じ構成です(⇔BMW i3はフルEV)が、充電ソケットはありません。

大体燃費は20km/L以上。3日間で80km弱走りましたが、返却前にガソリンスタンドで給油したのはわずか2.7L。フルサービスだったので、店員さんに申し訳ない気持ちでいっぱいですが、満タン返しを伝票で確認するのがルールなので、やむを得ません。

動き出すタイミングは静かにそろーりというエンジン始動のタイミングはプリウスなどと同じです。トヨタのハイブリッドは効率的な出力装置で走るという考え方ですので、高速は内燃機関、低速はバッテリーと切り分けられますが、ノートe-powerはバッテリーにエンジンで充電していくスタイルです。

面白かったのは、走行モードの一つであるECOモード。新型リーフにも搭載されているようですが、エンジンペダルだけでコントロールするもの。感覚はもはやゴーカート。信号で止まる際は、2ペダル・3ペダル車と異なり、繊細なアクセルワークが必要になります。というのも、その感覚でアクセルを離すと途端にブレーキがかかり、回生ブレーキでの充電を初め、カックンと制動がかかります。じわじわとアクセルを弱めていく必要があり、慣れるのに少し時間はかかりますが、面白いなと思いました。

全く考え方の違う日産ノートe-powerとGolf R。車を運転する楽しみ方は全く違いますが、走らせる楽しみは同じです。

失速

6月に納車されてから、毎月コンスタントに1,000km以上(8月は2,000km以上)走破してきたGolf R Variantですが、9月は500kmにも届かず、失速してしまいました。決して厭きたわけではなく、1日までが夏季休暇でプチ遠出したものの、翌週末は体調を崩し自宅静養。3連休もなんやかやで距離を伸ばすことなく終わりました。仕事が忙しくて、夏季休暇が取れないどころか、休日出勤も重なった昨年8月以来の走行距離となりました。

明日から始まる来月も、3連休に法事で帰省しますが、新幹線での移動のため、この3日間は車に乗れない見込みです。中だるみといったところでしょうか。

12月早々にはスタッドレスタイヤに換装する予定ですが、先代Golf Rでも使ってきた4シーズン目(走行距離8,800km程度)となるBLIZZAK VRXです。これまではゴムの劣化などもあり、3シーズンごとに買い換えてきたのですが、今年の春、ノーマルタイヤに換装する際、ブリヂストンのタイヤのプロである「タイヤ館」のスタッフから、「もう1シーズン大丈夫です」と(本来なら新しいタイヤを売りたいところでしょうが、)お墨付きをいただきました。

スタッドレスタイヤといえば、以前はブリヂストンがダントツだということを聞かされてきましたが、最近は性能差はどうなのでしょうか。Golf Rは純正タイヤがブリヂストンですから、相性は悪くないはずですが、比較をしてみたいところです。

昨冬は、趣味のスキーには一度きり、東京近辺では降雪もなく、雪上走行はほぼゼロ(一度きりのスキー場の取り付け道路のわずかな距離)という惨憺たる結果に終わりました。今年は新しいマテリアルも手配済み。4 MOTIONが生きる冬にしたいものです。

ラゲッジスペースで寝る

  2017年10月号のCar Graphic誌の特集は「もういちど、ワゴンで出かけよう」。その中で、Golf Variant TSI Highlineが、Mini Cooper SD Clubman、Peugeot 308 GT BlueHDIとの比較に供されています。このブログでも指摘しているようなことは、当然プロ(筆者は三代やよいさん)は踏まえていますし、なによりミニクーパープジョー308に乗ったことがないため、比較のしようもありません。Golfの項目だけ取り出して読むと、なるほどなと感じます。
 同じ号で、写真家のミズカイケイコさんを取り上げ、ボルボ240エステートとの暮らしを描いています。写真家だけあって、「いつもは2週間くらいかけて車内で寝泊まりしながら撮影の旅に出ます」(同誌88ページ)とあります。ではGolf R Variantではどうなんだと。Golf Rと比較して広大なラゲッジスペースを得たGolf R Variant。「車中泊」ができるか試してみました。
 Golf R Variantはリアシートが40:60可倒式+センターアームレストスルー機能がありますが、フルフラットになる仕様ではありません(もちろん、フルフラット=真っ平らという意味ではないのですが)。結果、リアシートを倒しても、リアシートの背面が15度ほど浮いてしまいます。また、ラゲッジスペース下にはスペアタイヤが置かれていますが、その上に少しだけ小物を入れるスペースが設けられています。ということは、これを隠す化粧板の強度は決して強力ではないということだと思われます。
 ラゲッジスペースに寝るためには、まずトノカバーとラゲッジスペースからの飛び出し防止ネットの装置(←これはGolf Rにはない装備です)を外し、リアシートを倒します。リアシートを倒す操作は、テールゲート脇のスイッチでワンタッチ。トノカバーと飛び出し防止ネット装置をラゲッジスペースに収納します。

 私の場合は写真撮影ではなく、「東京を19時頃に出発し、スキー場には未明着。スキー場の駐車場で仮眠をとり、翌朝から滑る」というシチュエーションを想定しています。寝袋は耐寒温度0℃~マイナス5℃のもの。実際に使用するか分かりませんが、万が一の災害対策も兼ねて手配しました。スキー場に着き、スキー用具や荷物を助手席側に寄せ、自分は運転席後方で寝袋に収まるという想定です。

 前回のエントリで写真を載せることを含んでいましたが、諸般の事情で文章のみとさせていただきますが、実際にそのまま横になっても、「まぁありかな」という感じです。身長178cmの私でも十分まっすぐ横になれます。当然、前述のようなシチュエーションだと、隣にスキー板やら何やらがありますので、寝返りを打つには窮屈ですが、起き上がるだけの天井高もありますし、テールゲートも内側から閉めやすくなっています。
 これで数日過ごす…というのはかなり辛いと思いますが、確かにロケハンといった用途には使えるかも知れません。本来の用途ではないことは承知の上で。もちろん、夏は夏で暑さや虫への対策、冬は冬で防寒・乾燥対策が必要でしょう。ここしばらくは運転席のシートを倒して仮眠を取るしかなかったところに、新しいチョイスが生まれました。