Golf R Variantとの日々

2017年式第7.5世代Golf R Variantについてつらつらと書いていきます。車の専門家でもジャーナリストでもない所詮素人ですが、2台続けて第7世代Golf Rを選んだ理由をお伝えしたいと思います。

長距離遠征

13日金曜日から、遅い夏休みに入りました。3連休2つを噛ませることで11連休、とはいえ23日は会社の渉外業務のため午後から出社なので、10.5連休です。有給休暇は5日、本日(20日)をもって終了いたしました。働き方改革が言われますが、上期は有給休暇5日、特別休暇6日(異動休暇1、永年勤続休暇3、出向先独自の特別休暇2)と、プレミアム・フライデーがどこ行った?という環境の中では、まあまあのペースではあります。

ここしばらく、夏季休暇は、1年毎に遠征で満足~近場で不本意という繰返しでした。昨年は8月に2分割して、何も出来ず、近くのビジネスホテルに1泊しただけ、という体たらく。今年は期日を決める段階から、メインはこれだと、ほぼ決め打ちをしていました。2年前の初回は東京から駆けつけたこちらのビエンナーレ展です。

www.reborn-art-fes.jp前回は8月下旬に訪れ、実質丸2日。拠点を今回も泊まったこちらに置き、1日を牡鹿半島、もう1日を石巻市街に割きました。2日目に石巻市街に向かっている際にJアラートが鳴り、ずっとラジオを聞いていましたが、Jアラートはどこにいったのでしょうか。

www.newsakai.com

前回のレポートはこちらに記しております。ご興味あれば。納車されて2ヵ月ちょっとでの遠征だったんですね。

golfr-variant.hatenablog.com今回は、期間後半から離島でも開催されることになったため、拠点を石巻市街地のビジネスホテルに2泊、上述のホテル1泊として、到着日の午後半日で石巻市街、2日目を牡鹿半島、3日目を離島である網地島と組み立てました。(結果的に、2日の攻め方を誤ったため、1作品だけ見逃す結果となり、悔やまれます)

初日は5時半に自宅を出て、高速インター手前のSSで給油。600km弱の道のりですので、満タンにすれば走りきれるという判断です。北陸道から磐越道東北道仙台東部道路を抜け、三陸道までの道程です。

ミシュランパイロット・スポーツ4のロングランは既に行っていますが、POTENZA S001に比べて、経年劣化を差し引いても、ロードノイズが静かです。北陸道はリニューアル工事中、時折車線規制が入りますが、挙動も安定しており、ACCをセットして、緊張せずクルーズできます。シートもしばらくじっとしていると尻に緊張感が走りますが、身体が痛いということはありません。そのあたりはさすがだなぁと感じます。

途中、朝食1回、休憩1回を挟み、12時前には石巻に入ることが出来ました。オンボードの燃費は15km台を示します。初日は車をおいて、午後は徒歩で石巻市街地を散策です。ちょうどツール・ド・東北とコスプレイベント(石ノ森萬画館と関係はなさそうです)が重なったようで、表通りはかなりの賑わいを示していました。

f:id:golfr_variant:20190920193002j:plain

2日目は生憎の小雨。牡鹿半島の奥から手前に攻める構図。会場が10時なので、1時間ほど前に宿を出て、一路牡鹿半島を東へ。レースモードにして、石巻から桃浦、萩浜、鮎川を抜けて行きます。初日以上に現代アートらしい作品が並びます。 

唐突ですが、今回の旅で初めて気づいたのが、Discover PROのスポーツ用ディスプレイ。連成計、G計、馬力計だとずっと思っていたのですが、メーターの上下にある矢印を押すと、油温、水温なども選べるのですね。2年も乗っていながら、初めての気づきでした。とはいえ、油温・水温を気にして走ることはありませんので、結局同じなんですけど。

ウェット・ワインディングの走行にも、ミシュランパイロット・スポーツ4は悠々と対応してくれます。もちろん、レーストラックではないので、限界走行をするわけもありませんが、4 MOTIONとも相まって、しっかりサーフェスを掴んでくれます。

戦術として失敗したのが、回る順番。途中にある食事施設(はまさいさい・Reborn Art Dining)で食事をする時間を考えると、どうしても奥から手前の方が賢明かなぁと思いました。一番奥にある作品(しかも最終日に泊まる宿の中)は時間外でも見られる!という根拠のない確信の下、そのように実行しましたが、最終的に、その確信は翌日、脆くも崩れ去ることになりました。今回はスタンプラリー形式となっていること、この作品は平日午後にしか見られないことから、残念でした。

3日目は網地島という離島に行きます(石巻から渡るフェリーの途中にある田代島は、猫の島として有名だそうです。事実、多くの猫好きと思われる観光客が降りていきました。)。これはオフィシャルツアーを利用しました。前日から海が荒れ気味で、島にある2つの港のうち、片方は着桟不可。往路のフェリーは大きく揺れましたが、無事到着。4時間半ほどかけて、島民バス、スタッフが持ち込んだレンタカー、徒歩を組み合わせて回ります。ツアーを終えて石巻に戻り、牡鹿半島の宿まで車を走らせます。これで鑑賞は終了しました。

最終日は、朝食を済ませ、一路富山へ。往路とほぼ同じルートを逆戻り。600kmを超える行程です。7時40分に宿を出て、給油と3回の休憩を挟み、15時過ぎ着。東北道で1箇所渋滞に巻き込まれましたが、全体はスムーズ。金曜日のサマースキーと合わせて1,500km近くの走行を終えました。最後の3連休は雨(台風)予報ですが、2日目の降雨や土むき出しの駐車場での移動、そしてフロントスクリーンの虫などの痕跡があまりに酷いので、昨日、洗車をかけ、車もリフレッシュしました。

石巻牡鹿半島の震災復興ですが、石巻市街地は「コンクリートの復興」はかなり進んでいると思いました。前回はなかった北上川の護岸も整えられ、前回のビエンナーレの本部が置かれた建物は壊され、建て替えが進んでいました。他方、中心部の日和山公園から南側は、日本製鉄の工場を除くと、まだ更地が目立つ印象です。まだまだ槌音が響きます。人も集客に努めているようですが、日曜日に歩き回った中心市街地の人通りは、ちょっとさみしいものがあります。

他方、牡鹿半島ですが、高台移転はだいたい準備は出来たという印象です。道路の付け替えもまだ続いていますし、何より人が戻らない、産業が戻らないという様子は否めません。鮎川は日本三大捕鯨基地であり、IWC脱退を好意的に受け止めているかと思いきや、復興を優先しているのが実態のようです(とはいえ、2回ほど鯨を口にすることが出来ました)。一方で、人手不足はいずこも同じようで、泊まった最終日の旅館でついてくれた食事処の仲居さんは、東南アジアからの技能実習生?のようでした(日本語は少々たどたどしかったですが、きちんと対応してくれていました)。

活気から離れようと向かった遠征ですが、落ち着いたという一方、もうちょっとなという印象はあります。ここより福島はもっと大変だと思いますが、車とアートを通じて、今の状況が分かったというだけでも自分にとっては成果です。

追記

 台風15号による千葉県を中心とした被害、他人事ではないなと思います。たった半年前まで、アクアラインを渡ればそこにあった場所です。親族の住む北西部(いわゆる東葛地区)は被害はありませんでしたが、私自身も長らく住んだ場所です。千葉を離れても、昨年の(不本意な)夏休みで泊まったのは木更津ですし、その前には館山なども訪れています。自身が駆けつけることは出来ませんが、何か力になれたらと、少しだけ行動しました。ラジオで経済評論家の森永卓郎さんが仰っていましたが、停電・断水の地域と、そうでない地域がまだらになっているため、大丈夫だったり、復旧した場所にも人が来ず、商売あがったりになっているようです(ゼミ合宿に例年さいたまから6時間かかるところ、2時間ちょっとでついた=渋滞がなかったそうです)。