Golf R Variantとの日々

2017年式第7.5世代Golf R Variantについてつらつらと書いていきます。車の専門家でもジャーナリストでもない所詮素人ですが、2台続けて第7世代Golf Rを選んだ理由をお伝えしたいと思います。

改めてDiscover Proに思う

 2019年1月は久々に走行距離を伸ばせた月でした。会社休業日が13日+有給休暇が1日と、月の半分近くがお休み。うち2日は車を出しませんでしたが、2回のスキー遠征で900km弱の距離を稼ぎました。結果、1,488km。Golf R Variantの月間キャリアハイとはいきませんでした(キャリアハイは納車間もない頃に3泊4日の東北旅行に出かけた時です。)が、有意義な1ヵ月だったといえます。20,000kmの大台も目の前です。

 遠征2回という中で、今までもこのブログでいろいろと好き勝手書いてきましたが、改めて純正カーナビゲーション・オーディオ統合システム「Discover Pro」について述べたいと思います。

 先日、文化放送の「大竹まこと ゴールデンラジオ」をポッドキャストで聴いていると、カーナビゲーションシステムなどを製造・販売するパイオニア外資の傘下に入ることが決まったと経済評論家の森永卓郎氏が話していました。
 傘下にデジタル地図などのノウハウを持つインクリメントP社を擁するパイオニアは、1980年代から次々と画期的な商品(ハイエンドなオーディオ機器をはじめ、レーザーディスクやこれを用いたカラオケシステム、プラズマTVなど)を世に送り出してきたものの、デジタル化の波には抗しきれず、このような展開になったと思われます。

 森永氏は、「カーナビを作る日本メーカーがなくなった」と話していましたが、名の通った会社としては、パナソニック(ブランド名:ストラーダ・ゴリラ=旧三洋電機)、アルプスアルパインアルパイン)、JVCケンウッド(ケンウッド)、三菱電機ダイヤトーン)があります。実際の株主構成は分かりませんし、投資ファンドが顔を出さずに保有しているので、有価証券報告書を見ても分かりませんが、株主名簿上、外国資本が支配権を有する株式を握っていないという意味で、日本のメーカーといえると思います。他方、パイオニアカロッツェリア)がアジア系ファンド傘下、クラリオンが近々日立製作所傘下からフランスの自動車部品メーカーフォルシア傘下になる予定です。その点、森永氏の指摘は、何かの誤解があるものと思われます。ただ、社名のとおり画期的な商品を市場に送り込んできた「パイオニア」が外資傘下になるというのは、時代の流れを感じます。
 Golf R Variantに搭載されるカーナビゲーションシステム、どちらのメーカーのOEM品かは存じ上げません。Golf Rの場合、そもそもオプションは「全部乗せ」ですから、カーナビゲーションを含むAVシステムは「Discover Pro」以外の選択肢はないと言えます(もちろん、アフターマーケット品を乗せ換えるということはできますが)。メーカー純正のカーナビゲーションシステムには、やはりアフターマーケット品には追い付かない何かがあります。

 細かいカスタマイズが出来ないのは仕方ないですが、思ったように操作しづらいというのは困ります。先代第7世代のDiscover Proにはあった2つの操作ノブが消えたことは致命的です。ボリューム操作はステアリングスイッチで出来ますが、カーナビの縮尺変更は画面を見ないとできません。画面を直接触って拡大・縮小も出来ますが、どうも不便です。

 また、画面上に表示される文字が、全て交差点名称であり、いわゆるランドマークの表示が少ないのが、走行中の目安として不便です。このあたりは、アフターマーケット品の足下にも及びません。

 加えて困るのが、高速道路上でのVICSの音声割り込み。これはどうやら切ることができないようで、気持ちよくオーディオを聴いていると割り込まれて興醒めです。CDやDVD、SDカードなどについては、割り込みの間、再生が止まるのですが、ラジオはそうはいきません。一番美味しいところを聞き逃すなんてこともあります。

 フォルクスワーゲンというブランドの事情もあり、最先端を導入するわけにはいかないのだと思いますが、トレンドから出遅れるというのは困ったものだなと思います。そういえば、2018年に入ってカーナビデータアップデートの案内が来ていないような…。