Golf R Variantとの日々

2017年式第7.5世代Golf R Variantについてつらつらと書いていきます。車の専門家でもジャーナリストでもない所詮素人ですが、2台続けて第7世代Golf Rを選んだ理由をお伝えしたいと思います。

ワインディングロード・ラン

今日は早朝からワインディングロード・ランに出かけました。最初は秩父から雁坂峠に抜けるつもりで圏央道に向かいましたが、何をとち狂ったか、青梅ICで降りたら秩父に向かえると勘違い。当然秩父に行けるはずはなく、青梅から小河内ダムに向かい、その後大月に抜けて道志みちを走るルートになりました。

都留から道志みちに抜ける道はツイスティですが、青梅から大月に抜けるまでは気持ちいいワインディングロードで、かつ、折からのレインコンディション。雪道ほどの低μ路ではありませんが、4 MOTIONを楽しめる絶好の機会です。

とはいえ、4 MOTIONに電子装備満載のGolf R Variant、私の能力では所詮はオンザレールです。四輪駆動ですからテールスライドになるわけもなく、ドリフトするようなドライビングは一般道では危険です。DCCをレースモードに切り替えると、安定度はぐっと増し、引き締まった足回りとなります。ステアリングは重くなりますが、四輪駆動にありがちな回頭性の低さはそれほどでもありません。狙った方向にきちんと頭を向けます。スローイン・ファストアウトを忠実に、コーナー前に減速し、エイペックスからアクセルを開けると、四輪のタイヤが舗装をしっかり掴んで、すぱっとコーナーを出て行きます。レインコンディションでは、「スローイン」が大切。四輪駆動は、ブレーキングに何にも役に立ちません。ABSという補助装置はありますが、適確なブレーキングはワインディングロード・ランには不可欠です。

DCCには「ノーマル」「エコ」「コンフォート」「レース」の4つのプリセットに、「カスタム」というそれぞれの要素を自由に変更出来るモードがあります。しかしながら、フェイスリフトに伴い、「カスタム」で変更出来る要素が少し減らされたように思います。以前は、「レースーDCTをノーマルモード(レースではDCTはスポーツモード)」というセッティングにしていましたが、現在は最適なセッティングが見つけられず、「カスタム」モードは使っていません。レースモードに切り替え、DCTを手動でS(スポーツ)からD(ノーマル)に変更して、実際はパドルシフトによるシフトチェンジと、時折オートマティックに切り替えながら走る格好になります。

スポーツメーターをDiscover Proに表示して、過給圧と出力を確認しますが、最高出力310馬力(228Kw)のうち、一般道で使えるのはせいぜい100Kw。しかしこれで十分です。快適なドライビングには余裕が大切。ギアを1つ2つ落としてアクセルを踏み込めば、ロールの許す範囲で切れ味鋭くコーナーをスピードを上げて抜けていきます。

やはりネックとなるのは70kg増加した重量。ロールは先代Golf Rの初期のような最小限とはいきません。ロールを覚悟しながらの走りとなります。ワインディングロードを快適に抜けていくには、FFでも軽いGTIもそれなりに面白いだろうなと感じます。ただ、四輪駆動ならではのワインディングロード・ランは、重量増でも決して楽しみをスポイルされていないと感じました。