Golf R Variantとの日々

2017年式Golf R Variantについてつらつらと書いていきます。車の専門家でもジャーナリストでもない所詮素人ですが、2台続けて第7世代Golf Rを選んだ理由をお伝えしたいと思います。

Discover Pro

今回のフェイスリフトで、Discover Proの画面が大きくなり、ジェスチャー操作ができるようになったことは一つの「売り」です。しかしながら、私自身はあまり評価していません。

Discover Proの画面は大きくなりましたが、それはもともと両サイドに配置されていたボタンを廃し、タッチパネルに切り替えたことによるものです。ボリュームはステアリングに配置されたコントローラーを操作すれば調整出来ますが、ナビの縮尺、メディアの切り替え、交通情報の呼出しなどは、目視せずにノブを回したり、ボタンを押せば済みましたが、これができなくなりました(もとより、ナビの縮尺はスマホと同様に、タッチ操作でできますが)。

メルセデスベンツBMWアウディにはセンターコンソールにダイヤルが装備されています。導入初期に、車雑誌ではずいぶんと酷評されたのを記憶しています。実際に操ったことはありませんが、このダイヤルの存在が、直感的な操作を可能にしているように思うところ、フォルクスワーゲンにはこのダイヤルがありません。結果、スマホと同様に、タッチパネルの操作になりますが、走行中に操作することは安全とは言えません。

確かに画面は大きくなって見やすくなりましたが、操作性に関していえば、却って悪化したのではないかと感じます。先代のGolf Rに装備されていたDiscover Proのタッチパネル操作も敏感すぎて、画面を凝視しないとできないのが実態でした。

以前も書きましたが、ジェスチャー操作がメルセデスベンツなどのダイヤルに取って代わればいいのですが、洗練度は低いといわざるを得ませんし、何よりジェスチャー操作をする機会がないのです。目視せずに「MENU」ボタンをタッチし、画面が表れても、切り替えられるのは2画面。1画面に8つボタンがありますから、その確認はやはり目視です。

Web CGに掲載されたGolf R Variantのレビューにおいて、ターゲットが共働き家族と書かれていますが、仮にそうであっても、助手席に誰かが座っているとは限りません(実際このレビューでもそう、想定されていて、助手席に誰か座る=夫婦で出かけるのは休日、とあります。)。助手席に誰かが座ってDiscover Proを操作することは、スマホと同様であり、知らない人でも直感的にできることはいいことかも知れませんが、あくまでドライバーズカーであるGolf R Variantでは、ドライバー・オリエンテッドなコックピットに仕立てて欲しいと痛感したのが、このDiscover Proです。

また、いわゆる純正ナビは、やはり市販のナビには勝てません。他方、純正ならではの一体性(走行データなどを表示出来ること)は純正に一理あります。当然ながら、どこかのカーナビメーカーのOEMとして出荷されているはずですが、マップ自体の表示にも難があります(アップデートが遅いうという問題は、論外として横に置きます)。

車を走らせるときには、それなりのランドマークを目印にして走るものです。それは駅だったり、学校だったり、商業施設だったり、工場だったり。Discover Proのナビでは、そういったものは基本的に表示されません。表示されるのは交差点名と住所(大字・小字)だけ。表示設定を変えることで、駅、ガソリンスタンド、コンビニ、ファミレス、ファストフードなどがアイコンで表示される程度です。

都会の中で走る分にはアイコンで補う程度で済みますが、山村に入り込むと、まずアイコンで表示されるようなものが減ります。GPSによる場所の捕捉は確かですが、縮尺を小さくしていると、道路と山しか表示されないなんて光景もままあります。もちろん、携帯電話・スマホとつなげば、Google Mapを表示することも可能ですが、「パケ死」することは避けたいところ。Google Mapでいいのならば、最初からスマホをナビに据えればいいわけです。

フェイスリフトの目玉であるインテリア強化。進歩が見られるのは事実です。今回のお題から外れますが、安全装備については相当の進歩が見られます。しかし、それこそ手放しで賛辞を送ることのできるものではないことは、知っていただければと思います。